Google Workspace for Education の管理者は、各ユーザーの状況に応じたライセンスを手動または自動で割り当てる必要があります。たとえば、フルタイムまたはパートタイムの在校生、卒業生、教職員、ドメイン内でのアクセスが不要になったユーザーなど、それぞれの立場に合ったライセンスを付与します。その際、割り当てられたライセンス上限を超えないように使用状況をモニタリングし、費用を管理する必要があります。また、さまざまなライセンスの種類(Education Fundamentals、Gmail のみのユーザー、アーカイブ ユーザー)についてや、それらのライセンスを各ユーザーのロールとアクティビティ レベルに基づいて適用するタイミングについても理解する必要があります。
ライセンスを管理しユーザーに割り当てる方法はいくつかあります。ユーザーとライセンスを管理する主なインターフェースとなるのは、Google Workspace 管理コンソール(admin.google.com)です。
Google Workspace 管理コンソールの使用
ユーザー単位のライセンスの自動割り当て
組織または組織部門レベルでライセンスの自動割り当てを有効にすると、ユーザーにライセンスが自動的に割り当てられます。この場合、アカウント内でライセンスが割り当てられていないユーザーと、以降に追加される新しいユーザーに、Google Workspace for Education のライセンスが自動的に割り当てられます。複数の Google サブスクリプションをお持ちの場合、ライセンスの自動割り当てを有効にできるのは、各組織または組織部門につき 1 つのサブスクリプションに対してのみです。
注:
- 最上位組織の下に組織部門がある場合、特定の組織部門ごとにライセンスの自動割り当てオプションを設定できます。
- サービスのライセンスをすべてのユーザーに自動的に割り当てることを選択した場合、個々のユーザーのライセンスを削除することはできません。
- ライセンスの自動割り当てが反映されるまでには、最長で 24 時間ほどかかることがあります。
- ライセンスの自動割り当てを有効にした組織または組織部門では、アクティブ ユーザーと停止中のユーザーの両方にライセンスが割り当てられます。停止中のユーザーにはライセンスが付与されないよう、事前にそれらの組織部門から停止中のユーザーを移動しておくことをおすすめします。
組織内のすべてのユーザーに自動的にライセンスを割り当てる
組織内のすべてのユーザーに自動的にライセンスを割り当てるには、管理コンソールの [ライセンスの設定] ページに移動します。
- 管理コンソールのホームページでメニュー アイコンをクリックし、画面左側の [お支払い] > [ライセンスの設定] をクリックします。
- ライセンスを割り当てるサブスクリプションをクリックします。
- [オフ] をクリックして [オン] を選択します。
- 同じサービスの複数のサブスクリプションがある場合は、ライセンスの自動割り当てに使用するサブスクリプションを選択します。
- [保存] をクリックします。
組織部門にライセンスの自動割り当てを設定する
Google 管理コンソールで組織部門を設定すると、すべての子組織は親組織のライセンスの自動割り当て設定を継承します。ただし、親組織の設定をオーバーライドし、個別にライセンスの自動割り当てを設定することも可能です。
親組織の設定をオーバーライドする組織を設定する
- 管理コンソールのホームページから、[お支払い] > [ライセンスの設定] にアクセスします。
- ライセンスの自動割り当てを有効にする組織部門をクリックします。
- 右側で [Google Workspace for Education] を選択し、[自動ライセンス] を [オフ] から [オン] に変更します。
- 同じサービスの複数のサブスクリプションがある場合は、ライセンスの自動割り当てに使用するサブスクリプションを選択します。
- [オーバーライド] をクリックします。
ユーザー単位のライセンスの手動割り当て
ライセンスは、個々のユーザー、アップロードしたユーザーリスト、組織部門全体に手動で割り当てることができます。
組織にライセンスを手動で割り当てる場合、その組織のユーザーにのみライセンスが付与されます。子組織のユーザーには自動付与されないため、同様に手動で割り当てる必要があります。
[ユーザー] ページで手動でライセンスを割り当てる、削除する
- 管理コンソールのホームページから、[ユーザー] にアクセスします。
- ライセンスを割り当てる、または削除する各ユーザーのチェックボックスをオンにします。
- 上部にある [その他のオプション] > [ライセンスを割り当て] または [ライセンスを削除する] をクリックします。
- [Google Workspace for Education] > [割り当て] または [削除] をクリックします。(注: Google Workspace for Education ライセンスの種類が複数ある場合は、プルダウン メニューから特定の種類を選択できます。)
個々のユーザーのページで手動でライセンスを割り当てる、削除する
- 管理コンソールのホームページから、[ユーザー] にアクセスします。
- 管理するユーザーの名前をクリックします。
- 下にスクロールして、ユーザーの [ライセンス] をクリックします。
- [Google Workspace for Education] をクリックして、[ステータス] 列にあるオンとオフのスイッチを表示します。
- [Google Workspace for Education] の横にある [ステータス] 列で、スイッチをクリックしてライセンスを割り当てるか削除します。
- [保存] をクリックします。(注: Google Workspace for Education ライセンスの種類が複数ある場合は、プルダウン メニューから特定の種類を選択できます。)
一括アップロードを使用してライセンスの割り当てと削除を手動で行う
ステップ 1: ユーザー情報をダウンロードする
- 管理コンソールのホームページから、[ユーザー] にアクセスします。
- ページの上部にある [ユーザーをダウンロードします] をクリックします。
- [列を選択] で [すべてのユーザー情報の列と現在選択されている列] をオンにします。
- 希望のファイル形式を選択して [ダウンロード] をクリックします。
ステップ 2: ライセンス情報を入力する
- スプレッドシートで「New Licenses [UPLOAD ONLY]」列を探します(ユーザーに現在割り当てられているライセンスを確認するには、[Licenses [READ ONLY]] 列を使用します。)
- 割り当てるライセンスの SKU ID を以下のとおり入力します。
- a. Google Workspace for Education - Fundamentals(2024 年 11 月 13 日より前に作成されたアカウント): Google-Apps-For-Education
- b. Google Workspace for Education Fundamentals(2024 年 11 月 13 日以降に作成されたアカウント): 1010070001
- c. Google Workspace for Education Plus - Legacy: 1010310002
- d. Google Workspace for Education - Legacy(Student): 1010310003
- e. Google Workspace for Education Plus: 1010310008
- f. Google Workspace for Education Plus(Staff): 1010310009
- g. Google Workspace for Education Standard: 1010310005
- h. Google Workspace for Education Standard(Staff): 1010310006
- i. Google Workspace for Education Teaching and Learning アドオン: 1010370001
- SKU ID を入力します。最大 200 ユーザーまで入力できます(上記の注を参照)。
- ファイルを CSV 形式(.csv)で保存します。
ステップ 3: ファイルをアップロードする
- 管理コンソールの [ユーザー] ページの上部にある [ユーザーの一括更新] をクリックします。
- [CSV ファイルを添付] をクリックします。
- パソコン上で CSV ファイルがある場所に移動し、ファイルを添付します。
- [アップロード] をクリックします。エラーが表示された場合は、不足している情報をスプレッドシートに入力し、もう一度ファイルをアップロードします。詳しくは、一般的なエラーをご覧ください。
タスクリストが自動的に開き、アップロードの処理状況が表示されます。処理が完了すると、管理者宛てにメールでレポートが届きます。処理中にエラーが発生した場合は、タスクリストのログファイルをダウンロードしてください。詳しくは、一般的なエラーをご覧ください。
Google Cloud Directory Sync(GCDS)の使用
Google Cloud Directory Sync(GCDS)を使用すると、ユーザー、グループ、連絡先を自動的に同期し、Google アカウントのデータと LDAP サーバー(Microsoft Active Directory など)のデータを一致させることができます。また、GCDS でライセンスをユーザー、組織部門、グループごとに同期することも可能です。
ライセンスの割り当て
- こちらの記事で GCDS の仕組みを理解し、記事の手順に沿って開始します。
- 設定マネージャーを使用して同期を設定します。
- 設定マネージャーの [Licenses] ページで、Google アカウント内のユーザーに対する GCDS のライセンス同期を設定します。
- メールアドレス属性を割り当てる: [Email address attribute] で、LDAP ユーザー アカウントと Google アカウント ユーザーの間でメールアドレスをマッピングする際に GCDS が使用する属性を指定します。
- [Add Rule] をクリックして、ライセンスの割り当てに進みます。
[LDAP Query] 欄で、ライセンスを割り当てる LDAP ディレクトリのユーザーを、LDAP クエリの表記法で指定します。
[Assign licenses to Google domain users] を選択します。
[License] リストをクリックし、該当するライセンス SKU を選択します。
(省略可)ルールに一致しない Google ユーザーのライセンスを削除するには、[Remove this license from Google domain users that don't match this rule] チェックボックスをオンにします。
次のオプションのいずれかを選択します。
- OK - ルールを追加して、LDAP ライセンス ルールの画面に戻ります。
- Apply - ルールを追加して、別の LDAP ライセンス ルールを開始します。
- Cancel - ルールをキャンセルします。
- Test LDAP query - LDAP ライセンス クエリが有効かどうかテストします。
サードパーティ製のコマンドライン ツール(GAM など)を使う
アカウントの大規模なプロビジョニングを短時間で行うには、サードパーティのソリューションを利用します。たとえば、無料でダウンロードできるオープンソースの Google Apps Manager(GAM)は、Admin SDK Directory API を使って Google Workspace のユーザーとグループを作成、管理します。
GAM は多くの Google API と連携しているため、他のアカウント機能やリソースの管理にも使用できます。
GAM を使用する場合は、以下の手順をおすすめします。
ライセンスの割り当て
- GAM のウェブサイトから GAM をダウンロードします.
- ツールを設定します。
- 設定中、Google Workspace のユーザーデータと設定の管理を GAM に許可するかどうかの確認を求められたら、「N」(いいえ)と答えて、ドメイン全体の委任をスキップします。
- このコマンドは、GAM が適切な Google Workspace アカウント(gam info domain)に関連付けられていることを確認するうえで役立ちます。
ユーザー名、組織部門、グループごとにライセンスを追加できます。ライセンスを追加する構文は次のとおりです。
gam user *username*|group *groupname*|ou *ouname*|all users add license *sku*たとえば、「Teachers」グループのすべてのメンバーに Google Workspace for Education Plus - Legacy ライセンスを付与する構文は、次のようになります。
gam group teachers add license 1010310002
ライセンスの同期
指定したユーザーリストに登録されているかどうかに応じて、ライセンスを追加または削除することもできます。
- Google グループ、組織部門(OU)またはローカルのテキスト ファイルを、登録リストとして使用できます。
- ユーザーリストに登録されていないがライセンスが適用されているユーザーは、該当する種類のライセンスがアカウントから削除されます。
- ユーザーリストに登録されているがライセンスを付与されていないユーザーは、アカウントにライセンスが追加されます。
- 停止中のユーザーからライセンスを削除するには「group_ns」を使用できます。
ライセンスを同期する構文は次のとおりです。
gam user *username*<username>|group *groupname*<groupname>|ou *ouname*<ouname>|all users sync license *sku*<sku></sku></ouname></groupname></username>
例
以下の例は、「e4e」と「e4es」の 2 つの Google グループを作成し、現在ライセンスを付与されているユーザーをそのグループに追加し、最後にそのグループにライセンスを同期する構文です。最後のステップで「group_ns」(グループ内の停止中ではないユーザー)を使用しているため、停止中のユーザーからはライセンスが削除されます。この最後の 2 つのコマンドを定期的に再実行することで、停止中ではないグループ メンバーとのライセンスの整合性を保つことができます。
gam create group e4e "Google Workspace for Education users"
gam create group e4es "Google Workspace for Education Student users"
gam update group e4e add members license 1010310002
gam update group e4es add members license 1010310003
gam group_ns e4e sync license 1010310002
gam group_ns e4es sync license 1010310003
ライセンスの削除
ライセンスを削除する構文は次のとおりです。
gam user <username>|group <groupname>|ou <ouname>|all users delete license <sku></sku></ouname></groupname></username>
たとえば、組織部門「Staff」からライセンスを削除する構文は次のようになります。
gam ou staff delete license 1010310002
Google スプレッドシート ベースのライセンス管理ツールを使う
Google スプレッドシート ベースのライセンス管理ツールを使用すると、管理者はライセンスの割り当てを一括で管理、自動化できます。このツールは、Google for Education パートナーである AppsEdu により、Google Workspace for Education を使用している世界中の教育機関に無料で提供されています。
ツールをダウンロードし、手順とベスト プラクティスのドキュメントを確認します。また、次の点にご注意ください。
- このライセンス管理ツールは、主に小~中規模の教育機関(アクティブ ユーザー数が 20,000 人未満)向けに設計されています。これより規模の大きな機関のお客様には、GAM、GCDS、License Manager API のご利用をおすすめします。
- ライセンス管理ツールの使用についてお困りの際は、help@gwfelicensetool.com までメールでお問い合わせください。
Enterprise License Manager API の使用
ライセンスの割り当てと削除には、Enterprise License Manager API を使用することもできます。
こちらのスタートガイドまたは以下の手順に沿ってご利用ください。
- 前提条件 - アカウントを取得し、このサービスの詳細を確認してから、Google API Console にプロジェクトを作成します。
- クライアント ライブラリのインストール - 使用するプログラミング言語用のクライアント ライブラリをダウンロードし、必要なクラスをインポートします。
- アプリケーションの認可設定 - クライアントの認可を設定します。
- ライセンスの管理方法を理解するために、まず API のコンセプトを確認します。
- こちらの利用ガイドで、クライアントのリクエストや API サービスの応答の管理を含めた全体的な流れをご確認ください。