Password Sync の仕組み

Password Sync を使用すると、ユーザーの Google Workspace と Cloud Identity のパスワードを Microsoft Active Directory から直接更新できます。

Password Sync は、Google Workspace と Cloud Identity の管理者にご利用いただけます。

仕組み

Password Sync をインストールして設定すると、Active Directory ユーザーがパスワードを変更するたびに、更新後のパスワードが Google アカウントに送信されます。

  1. ユーザーのパスワードが変更されると、更新リクエストがドメイン コントローラ(DC)に送信されます。
  2. リクエストを受けた DC の Microsoft Windows が、新しいパスワードとユーザー名を使用して Password Sync のダイナミック リンク ライブラリ(DLL)を呼び出します。
  3. Password Sync サービスがハッシュされたパスワードとユーザー名を DLL から受け取ります。
  4. Password Sync サービスが LDAP を使用して Active Directory からユーザーのメールアドレスを取得します。
  5. このサービスが Directory API を使用して Google アカウントを更新します。また、Google Workspace API が正常に動作するためには、いくつかのポートを開き、許可リストにホスト名を追加する必要があります。詳細
  6. ユーザーが各自の Active Directory のパスワードを使用して Google アカウントにログインできるようになります。

技術的な詳細

  • Active Directory では、パスワードは書き込み専用で保存され、LDAP を含めどのインターフェースでも読み取ることができません。そのため、従来の同期方式 (たとえば、Google Cloud Directory Sync)ではパスワードにアクセスできません。パスワードを読み取る唯一の方法は、パスワードの設定時または変更時にキャプチャすることです。
  • Password Sync には、LSA 通知パッケージとしてインストールされる「password_sync_dll.dll」という DLL が含まれています。LSA 通知 パッケージについて詳しくは、Microsoft の記事をご覧ください。
  • 特定の DC でパスワードが変更されると、DLL は更新されたパスワードとユーザーのユーザー名を受け取ります。パスワードの同期はパスワードの変更を受信した DC 上の Windows によってトリガーされるため、書き込み可能なすべての DC に Password Sync がインストールされている必要があります。トリガーは、管理者またはエンドユーザーがパスワードを更新するたびに発生します。 PasswordChangeNotify コールバック関数について詳しくは、 Microsoft の記事 をご覧ください。
  • DLL はユーザー名とパスワードを受け取ると、ソルト付き SHA512 を使ってパスワードをハッシュして Password Sync サービスに送信します。
  • Password Sync サービス(「password_sync_service.exe」)は DLL からユーザー名を受け取ると、そのユーザー名を基に、LDAP を使用して Active Directory でユーザーのメールアドレスを検索します。その後、Directory API を使って Google アカウントを更新します。Directory API によってパスワードが変更されると、一部のアプリケーションの OAuth トークンが取り消されるため、 ユーザーは各自のユーザー名とパスワードでアプリケーションに再ログインしなければならない場合があります。
  • Password Sync は、Microsoft のパスワード フィルタ プログラミングの考慮事項を遵守しています。詳しくは、Microsoft の記事をご覧ください。


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